ベース

アヤコノ愛用!Stem Ove、どんなベース?Sagoとの違いは?

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【この記事で分かること】

  • アヤコノが愛用するベースがどのようなものか
  • Stem Oveの特徴・レビュー
  • Stem OveとSago Oveの違い

皆さん、こんにちは!あやね@ベース女子(@ayane_bassgirl)です!

同じ女子ベーシストとして憧れているアヤコノ。彼女のかわいらしくグルーヴィーなプレイスタイルは、とても魅力的です。

そんなアヤコノが愛用しているのが、Stem Oveというベース。

非常に気になる一本ですが、果たして、どんな楽器なのでしょうか…。

本日は、大阪を中心にベーシストとして活動している私あやねが、Stem Oveについて、お話ししてみようと思います!

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Stem=Sagoの中間グレード

Stem Oveは、兵庫県尼崎市に拠点を構える楽器メーカー・Sagoのミドルブランド・Stem のラインナップに属するベースです。


 

Sagoは、いわゆる国産ハイエンド系に属するメーカーで、1本1本、職人がポリシーをもって、丁寧に組み上げたことが自慢の楽器ブランド。

サーモウッドをいち早く取り入れるほか、現代的なサウンドメイキングに対応したピックアップを積極的に開発するなど、非常にアグレッシブなメーカーでもあります。

そんなSagoの楽器は、非常に魅力的ではあるのですが、やはり国産ハイエンド、最低でも30万円を超えてくる価格設定は非常に高く、なかなか気軽に買えるものではありませんでした。

そこでSagoは、価格帯に応じて、いくつかのサブブランドを打ち出してきました。

  • Sago:すべてをSago工房で組み上げる最上級グレード
  • Stem:中間グレード。一部工程を国内メーカーに委託して価格を引き下げ
  • Seed:廉価グレード。海外工場で生産しコストを抑える

「Sago」を「花」とたとえると、「Stem」は「幹」、「Seed」は「種」という意味ですので、これらの楽器を使って、少しずつステップアップしていこう、というようなメッセージも感じられます。

ですので、今回ご紹介する「Stem Ove」は、Sagoの中で中間グレードに位置する楽器、ということになります。

なお、Stem Oveは4弦と5弦があり、それぞれ「Ove4」と「Ove5」という名称がありますが、基本的な設計は同じですので、ここでは両者をまとめて「Ove」と総称し、以降の解説を行います。

あやね
あやね
Ove4をご検討の方にも、Ove5をご検討の方にも、どちらにも参考にしていただけます!

Stem Oveはここがスゴい!

さて、そんなStem Oveですが、どこがすごいのでしょうか? Stem Oveの特徴、見ていこうと思います。

【特徴①】Sago譲りの圧倒的なクオリティの高さ

まず、この楽器を手にして、最初に多くの人が感じるのが、

おお、すごい…

と思わされるだけの、楽器としてのクオリティの高さ

Sago公式サイトより

Sagoといえば、こだわりの仕様を、きめ細かい組み込み作業の中に落とし込んでいくことで定評のある楽器メーカーですが、それは一部工程が外注されたStemブランドにおいても、全く妥協はありません。

手にした瞬間に感じる、ハイブランド楽器のクオリティ。これがミドルレンジのブランドでもしっかり感じられるのが、Sagoの流れを汲むStem Oveの魅力なんです。

【特徴②】軽くて取り回しの良いボディ

Stem Oveは、ジャズベースを基本としつつ、ボディのくびれやカッタウェイなどで大きく切り込みを入れることにより、非常に取り回しの良いボディに仕上がっています。

なので、ライブのときは非常に軽くて動きやすく、パフォーマンスを発揮しやすいベースだということが言えます。

ちなみに、ボディとネックは、4点ボルトオンで接合されており、フレットは21フレット。ですのでハイフレット部分での演奏性も高く、大きな動きを伴うベースラインの演奏にも使いやすいですよ!

あやね
あやね
ベースの軽さ・取り回しの良さは、ライブパフォーマンスに直結する、非常に重要な要素です!
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【特徴③】アルダーボディ・メイプルネック・ローズウッド指板の伝統的な材

Stem Oveは、

  • アルダーボディ
  • ハードメイプルネック
  • ローズウッド指板

という、60年代のフェンダーのトラディショナルなベースと同様の木材で構成されています。

廉価版のベースというと、どうしても原価の安い木材を採用してコストカットをしたりしがちですが、このStem Oveは木材で一切妥協がない点も、非常に魅力的です。

Stem Oveのサウンド

さて、Stem Oveですが、サウンドの方を聞いてみます。

基本的なサウンドの方向性は、一般的な60年代ジャズベースと同じような傾向にあり、柔らかい音と、リアピックアップが効いていると思われる明るい音とが混じり合った、非常に抜けの良いサウンドが自慢です。

ピック弾きでも指弾きでもスラップでも、そしてどんな音楽ジャンルにもぴったりはまる、オールラウンダーなベースだと言えるでしょう。

このStem Oveは、基本的にはジャズベースと同じような設計になっているのですが、トグルスイッチで2つのピックアップを直接(シリアル)接続することができ、これを入れるとサウンドをよりパワフルにすることができます。

常時シリアルで使っても良いですし、手元のブースター的に使っても良いかもしれません。

なお、サウンドに大きな影響を与えピックアップは、Sagoオリジナルの「L(x)JB-Lite」が搭載されています。

このピックアップには、木製のピックアップカバーが取りつけられており、これがルックス面にも大きなインパクトを残しています。

SagoのOveとは何が違う?

このStem Oveですが、上位グレードとなるSagoからもリリースされています。このSago Oveとは、製造過程以外にどこが違うのか、解説させていただきます。

【違い①】Sagoはアクティブ、Stemはパッシブ

StemのOveはパッシブ仕様になっていますが、一方でSagoの方はアクティブ仕様となっており、2バンドイコライザーが搭載されています。

ですので、Sagoの方がよりパンチのあるサウンドを出すことが出来ますが、一方でStemのシンプルな設計も、これはこれで味があって悪くないものです。

なお、Sagoの方も、スイッチひとつでパッシブへの切り替えは可能になっています。

【違い②】Sagoはサーモウッドボディ、Stemは通常のボディ

Sagoが楽器業界で先鞭を付け、一気に普及させたサーモウッド。これを、SagoのOveではなんとボディに採用し、サーモアルダーという形で打ち出していますが、一方でStemの方は通常のアルダーボディ

ただでさえ軽量なOveですが、Sagoはサーモウッドを採用することで、さらに軽量化が図られています。

【違い③】SagoとStemではピックアップが違う

サウンドに大きな影響を与えるピックアップについて、Stem Oveでは先ほど見たように、Sagoオリジナルの「L(x)JB-Lite」が搭載されています。

一方、SagoのOveでは、「L(x)SS」というピックアップが搭載されています。このピックアップは、ポールピースが斜めに配置されていることが大きな特徴で、これにより音の拾い方が変わり、どっしりとしたミドルを得ることが出来るようになります。

そして、標準的なジャズベースのPUに木製カバーを載せたStem Oveと、ポールピースが向きだしのSago Oveでは、ルックス面での印象にも違いが表れています。

【違い④】Sagoは40万円以上、Stemは25万円前後

そして、何より大きな違いとなっているのが、価格です。

SagoのOveは、もっとも価格を抑えたシンラッカー塗装のタイプでも40万円を超えてきますが、StemのOveであれば25万円と、約15万円、お安く手に入れることが可能になります。

25万円でも十分高額な部類に属する楽器ではありますが、Sagoの価格がかなり高くなっているので、相対的に安く感じられることは間違いなし。

そして、他メーカーにあるような廉価版と違い、Stemの場合は仕様こそ異なるものの、楽器としてのクオリティは非常に高いので、所有する満足感が非常に大きいのも特徴だと言えるでしょう。

Stem Oveは買うならネットで

さて、このStem Oveですが、先ほども見たように、価格は25万円前後と、決して安い額ではありません。

とはいえ、2024年現在、フェンダーを中心に、海外ブランドが円安でどんどん値上げをしてきている中、それらと比較したとき、国内ブランドの楽器には相対的なお手頃感があるのも、また事実です。

なので、Stem Ove、こんな時代だからこそ、非常にオススメできるベースではあるのですが、店頭ではあまり見かけることのない楽器でもあります。

ですので、購入をご検討の方は、楽天やアマゾンなどのネットショッピングで購入していただくのがオススメです!ポイントも付きますし…♪


 

まとめ

以上、本日は、アヤコノ愛用でおなじみ、Stem Oveについてご紹介させていただきました。

Sagoブランドのミドルグレードという位置づけですが、その仕上がりはSagoと大差なく、非常にクオリティの高い楽器であることが、少し触っただけで、はっきりと分かります

また、楽器としての取り回しの良さ・扱いやすさは、特にライブ派ベーシストにとっては特筆すべきものがあるでしょうし、サウンドもオーソドックスなジャズベースに近く、さまざまなジャンルにおいて使っていける懐の深さを感じます。

価格は約25万円と、決して安くはありませんが、非常に高級感のある楽器であり、所有欲を十分に満たせるという点においても、オススメできる一本です。

楽器屋さんで見かけることはまれなので、興味がある方、ぜひネットでご購入してくださいね!


 

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